新婦のウェディングドレスの白色を美しく浮かび上がらせるのは、黒色のタキシードが絶対的といえるが、近年ではセレブリティを中心にネイビー(とりわけ深みのあるダークネイビー)のタキシードが流行中。
セレブが着るダークネイビーのタキシード
ジョン・ハム
20世紀の広告代理店をテーマにしたドラマ「MAD MEN」他多くの映画で活躍するジョン・ハム。彼はいつもきまって濃紺のオーダータキシードで登場している。
レオナルド・ディカプリオ
レオナルドディカプリオはアルマーニがお気に入りで、襟(えり)のデザインはノッチドラペルというスーツと同じ仕様を好む。
ウィル・スミス
そんなセレブリティ御用達の流れもあってか、オーダータキシード.netにご依頼を頂くお客様からは黒と同じくらいネイビーのタキシードが人気を博している。
今回はお客様がオーダーされたタキシードで特に素晴らしかったデザインのものをご紹介。
ウール混のピンドット柄ウェディングタキシード
黒よりも正統派なタキシードの色?
暗めのネイビー=ミッドナイトネイビーの言葉の由来は、文字とおり「真夜中の紺色」であるが、その由来はただ紺色に深みを増しただけではなく、「闇夜に黒よりも溶けこむ色」という意味がある。
タキシードの本来の用途は夜のディナー・ダンスパーティーだったため、夜間に着用することが前提だった。
今の結婚式のマナーではタキシードを昼間に着用しても全く問題ないが、正統派なタキシードのルールに則ると、ミッドナイトネイビーという色を選ぶことはタキシードの歴史的には大正解なのである。
シルク混紡の艷やかな生地
今回紹介しているタキシードの生地はミッドナイトネイビーの色にピンドット柄をあしらったデザイン。
素材はウール×シルク混紡で、しっとりとした生地本来の滑らかな艶と、輝きが素晴らしい。
世界最古のミル「PIACENZA」の最高級生地を使用
かの有名なエルメネジルドゼニアやカノニコと同様に、PIACENZA(ピアツェンツァ)もミルと呼ばれる毛織工業を営むメーカーである。
世界最古のミルといわれるピアチェンツァ(PIACENZA)家の伝統の足跡は1600年に遡る。公証としては1733年に創業ということになっているが、それよりも前からピアツェンツァ家がウールビジネスを手がけていたことは、イタリアのポッローネにて1623年7月14日付に実施された国税調査で証明されている。
スーツやタキシードの毛織物業者は約300年の間に多くが淘汰されてきた。その中でもピアツェンツァが 最高級テキスタイルのリーディングカンパニーであり続けていること自体がこのブランドの価値であり、ハイグレードの基準であると言える。
私たちのようにスーツやタキシードを多く見てきて、生産する立場の人間であってもこのブランドの艶やかさは一級品だ。
世界で最初にカシミヤをイタリアに伝える
実はピアツェンツァはカシミヤにおいても絶対的な知名度がある。
今から丁度100年前の1913年、オーナーであるマリオ・ピアチェンツァが中国への登山遠征に出かけた際、ネパール人シェルパたちがカシミアの原毛で足を包んでいるのを発見したのをきっかけに、ピアチェンツァがカシミアを最初にイタリアに伝えたといわれている。
一生に一度のウェディングタキシードは最高級素材で作ろう
結婚式は一生で一回きりだからこそ、最高級のものでつくり上げるべきである。光沢感のある上質な生地を使いたい場合はピアツェンツァ、色はミッドナイトネイビーがおすすめだ。
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