タキシードのジャケットの特徴

ここではタキシードの本体であるジャケットとパンツについて解説する。一見同じに見えるタキシードとスーツとの違いなどもわかりやすく解説していく。

ラペル(襟)には拝絹と呼ばれる光沢素材が使われる

タキシードとスーツの大きな違いの一つが襟もとに輝く拝絹(はいけん)と呼ばれるパーツだ。書いて文字のごとく「絹を拝む」とあるように素材は絹(シルク)やキュプラ、ポリエステルなど光沢感のある素材を使用する。スーツの場合はここはジャケット本体と同じ素材を使用するため、タキシードと見分けるのに最もわかりやすいのがここ。ただしデザインのアレンジという意味で、タキシードでもこの部分を敢えてジャケット本体と同じ素材を使うこともある。

色はブラック、ネイビー、ホワイトが基本色

タキシードの色は何でもいいと言うわけではない。もし結婚式で着用するのであればブラック、ネイビー、ホワイト、これ以外はあまりオススメできない。もちろんこれ以外の色でタキシードを仕立てたり着ることもあるが、その場合は一段カジュアルダウンされたものと考えるべきである。例えばグレーのタキシードであれば、上記の3色よりは一段カジュアルなものと捉えられる。シーンや招待客の種類に合わせて適切な色を選ぶようにしよう。

着丈は長めでお尻が隠れるのが一般的

「頭隠して尻隠さず」という格言があるように、フォーマルのルールにおいて尻というのは隠すべき場所である。タキシードと一般的なスーツやビジネスマンが着用するジャケパンの大きな違いは「上着の着丈」なのだ。タキシードではお尻がすっぽりと隠れるくらいの着丈が正しい着こなし。一方でジャケパンなどではお尻が半分くらい出るように作られていることが多い。

ポケットにフラップ(蓋)は付けない

フラップというのはジャケットのポケットの蓋(ふた)のこと。(写真は蓋無しの両玉仕上げ)この蓋は本来土ぼこりがポケットの中に入らないように開発されたパーツ。スーツ自体は一般階級の人のために作られた衣装のため、普段の作業等でゴミがポケットに入る環境にあった。一方でタキシードは貴族や上流階級の人がパーティーなどで着るため、ホコリが発生することはない場所で着るものという前提だ。よって結婚式でもホコリは入らないためタキシードに蓋は不要だ。

ボタンは少ないほどフォーマル色が強い

ボタンの数について考えたことがあるだろうか?スーツだと1つボタン~3つボタンまで存在しているが、タキシードについては一般的に「一つボタン」が最も適している。その理由はボタンというのはあくまでジャケットの表身頃を固定するための(強度を強くする)アイテム。結婚式でタキシードを着用して激しく動きまわることはまずないだろう。そのためボタンは1つあれば十分だ。(写真はタキシードのクルミボタン)

ジャケットの後ろにベント(切れ目)は入れない

ベントというのはジャケットの後ろについている切れ目のこと(写真左がセンター、右がサイド)この切れ目はサイドに入っていたり、センターに入っていたりする。こちらもスーツの誕生の由来で、乗馬をしたり、座ったり立ったりの動作をするのに切れ目があったほうが快適であるというのが由来。結婚式などでタキシードを着て乗馬することも何度も立ったり座ったりすることはない。よってベントはタキシードには不要だ。

パンツ編

パンツには側章とよばれるラインが入る

側章と呼ばれるラインを入れるのがタキシードの正式な着こなしだ。こちらの素材はジャケットの拝絹(はいけん)で使用したシルクやキュプラといった素材で出来ている。

パンツ裾はシングルで仕上げる(ダブルはNG)

何故ダブルがNGかというと、これもダブルの裾の由来によるものだ。20世紀ある紳士が雨の中パーティーに向かう際、ズボンの裾が汚れないように折り返したことがダブルの由来だ。「雨に降られて、裾を汚さないように折り返した」という点はアクティブなスーツの特徴であり「実用性を重視したビジネス仕様」と言うことが出来る。実際結婚式というのは裾が汚れる場所ではないのでダブルにする必要はない。

ベルトレスが一般的。サスペンダーかベルト無しで

ベルトはズボンが落ちないように調整するためのアイテム。昔は海外でタキシードといえば大人であれば誰でも自分のための一着を持っていたものだった。皆自分の贔屓のオーダータキシード屋に作らせたもので、自分のサイズにぴったりとあっているものなのだ。よってそもそもベルトの機能が必要無かった。またフォーマルウェアは引き算の美学であるため、余計なアイテムは無いほうがよいというのも理由の一つだ。

ノークッション or クオータークッションが流行

これまでタキシードやフォーマルスーツといえば、ズボンが靴に少しかかるハーフクッション、しっかりズボンに乗っている1クッションなどが定番だった。しかしこれらは古いルール。現在のセレブリティなど流行の最先端ではクッション自体をなくす(ノークッション)が当たり前になっている。パンツが靴にかかることでパンツのシルエットが崩れるのが理由だが、今1クッションを強く勧めてくるのは古いタキシード屋さんだろう。

次はタキシードのデザインを見てみよう

タキシードのルールがわかったところで、早速様々なデザインのタキシードを見てみよう。最新2017年版のタキシードのデザインはこちらより


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