THE GENTS TOKYOで最新の2017年コレクションが公開されている。
2017年のタキシードコレクションのテーマは THE NEW BLACK TIE (ザ・ニュー・ブラックタイ)
今回はそんな「新しいブラックタイのカタチ」をテーマに最新のコレクションを詳細していく。
※個別のデザインページはこちらのバナーをクリック
知っておきたい「ブラックタイ」とは?
最近の結婚式ではあまり見かけないが、夜のパーティーの招待状をよく見るとドレスコードが書かれていることがある。
郵送されてきたパーティーへの招待状に「BLACK TIE(ブラックタイ)」ともしも書かれていたら、気をつけたほうがいい。これがいわゆるドレスコードのことで、ブラックタイとはつまり=タキシード着用を義務付けることなのだ。
17時頃以降に行われる夜のパーティーに際して「夜の準礼装」であるタキシードを着用してくるというルール、それがブラックタイということ。
伝統へのリスペクト と 進化
このブラックタイ=タキシードは19世紀後半(1870年前後)に誕生した。基本的にはブラックやネイビー、ホワイトといったカラーがベーシックであり、これを蝶ネクタイ、ウィングカラーのホワイトシャツ、エナメルパンプス(その他サスペンダーやカマーバンドなど細かい条件もある)で着るのが基本的なルールだった。
2017年の今もタキシードの基本ルールは変わっていないが、ウェディングのシーンにタキシードが流通してからはフォーマルウェア文化が「良くも悪くも」自由になってきた。
自由=なんでもアリということではない
そんな自由なウェディングシーンにおいて、タキシードを自由に楽しむのは大いに結構なことだけれど、もはやタキシードの原型もとどめていない、パーティースーツに紳士としての嗜みは感じられないのではないか。
今回新しいタキシードのカタチとして、THE GENTSが提案したいのは「タキシードへのリスペクトを感じられる、新しいタキシード」だ。
柄、色、ディティール、小物で新たなスタイルを創り出す
例えば、わかりやすいものでは生地に使用する(織り柄)や色味、これは何もブラックタイをそのままに「黒」しかダメというのは歴史へのしがらみに囚われすぎているのではないか。
ベージュというこれまでのタキシードの歴史には無かった色をチョイスしつつも、それ以外は完璧なフォーマルタキシードだ。
こちらはシャツをホワイトからネイビーに。
拝絹は付けてタキシードルールを踏襲しつつも、パンツはセパレートでホワイトをチョイスしている。
こちらも伝統そのままにとは言えないが、タキシードへのリスペクトを感じるデザインになっている。
オーダーメイドタキシードの可能性を探求する
もちろんTHE GENTSはオーダーメイドのブランドであり、今回の2017年のコレクションも一例にしか過ぎない。しかしタキシードを自分らしく自由に楽しむ方法を提案したのが今回のメインテーマだ。
是非 THE GENTSのフィッターと一緒に自分らしいタキシードのカタチを見つけてみて欲しい。