毎年この時期になると発表されるのがゴールデンクローブ賞だ。
対象はアメリカ国内のみだが、アカデミー賞の前哨戦とも言われている重要な賞で多くのセレブが集まる。
今回の記事ではゴールデンクローブ賞にノミネートされたセレブ達のタキシードの着こなしをレビューしてみる。新郎の衣装選び、オーダーの際の参考になれば幸いである。
ミッドナイトネイビーに改めて注目が集まる
ラミ・マレック(左)、ポール・ダノ(中)の二人が選んだのはシャープな印象のDior(ディオール)のタキシード。ポール・ダノはなよっとした癒し系キャラだが、こちらのタキシードは襟の太さも太く、男らしさを主張している。
ディカプリオはスーツ仕様の2つボタン×ノッチラペルでシンプルに
普通のタキシードの襟はピンと先が尖ったピークドラペルが一般的。一方今回ディカプリオが着ているのはスーツで用いるデザインでタキシードではあまり見かけないノッチラペル(襟の形)。
また面白いのがざっくりとした生地の質感のファブリックだ。わかりやすく色で遊ぶのではなく、生地の織り柄で遊ぶというのは参考になる。
ブランドは不明だがオーダーメイドのタキシードであろう。
ロブ・ロウはトッド・スナイダーのグレータキシードをチョイス
アメリカ映画界の重鎮であるロブ・ロウ。彼はアメリカンクラシックをテーマにしたブランド「トッド・スナイダー」のタキシードを着用している。
レッドカーペットではネイビーやブラックを中心としつつ、後は派手な柄や色味が好まれることが多いがグレーを選ぶあたりアメリカっぽさが感じられる。
ウィズ・カリファが着用したのはトム・ブラウンのスーツ
人気ラッパーである彼の特徴は全身にはいったタトゥー。ファッションにも独特の感性があり、普通のフォーマルウェアとは全く違う。
デザインはタキシードではないが、一つボタンでベルトレスなトム・ブラウンのスーツは一応フォーマル仕様といったところ。足元はグッチのビットローファーをチョイス。
ポール・フェイグはトムフォードのタキシード
SPYやゴーストバスターズなどで知られる映画監督ポール・フェイグ。彼がチョイスしたのは今季のトムフォードのタキシード。太めの襟、そしてこの青みがかっている玉虫色のテキスタイルが特徴的。
—-
というわけで簡単に今年のゴールデンクローブで目立ったタキシードを紹介したが、重要なのは彼らと同じものを着るのではなく、色や生地の遊び、細部のディティールなどをチェックしてタキシードにもっと興味を持ってもらいたい。
もしタキシードをオーダーメイドで作ることがあればきっと参考になるだろう。