タキシードなどフォーマルウェアは流行に流されないのが魅力と言いつつも、ラグジュアリーブランドのコレクションやスーツの世界では実は毎年流行があるもの。
今回様々なブランドのデザインを参考にしつつ、2016年のタキシードのトレンドを追ってみたいと思う。
①素材感や柄に特徴
近年、TOMFORDは総柄、幾何学模様のテキスタイルが一押し。特に生地に立体感が出る3Dデザインの生地などが熱い。
下のタキシードはベルベット素材を使用。まるでミラーボールに光を当てたかのようなデザイン。
柄物トレンドを上手に取り入れるには?
これらのスタイリングに共通するのは、
1,正統派なタキシードのルールを順守
2,ジャケット1点にのみ柄で遊びを入れる
ということ。
よく見ると2つのルックともに、パンツ、シューズ、シャツ、タイは無地でシンプルにまとめている。レディースファッションでこの夏に流行したようなタッキー(悪趣味)な柄×柄はうるさくなってしまうので厳禁。
ジャケットのみ一点に柄物を入れるというのがポイントだ。
②バーガンディー色(赤系)を取り入れたスタイル
昨今のレッドカーペットを見ると、オーランド・ブルームやライアン・ゴスリングなど洒落者のセレブは、バーガンディーカラーのタキシードをよく着ている。
夏には少々暑苦しいものの、秋冬のウェディングであれば季節感を取り入れたコーディネートとして、バーガンディーはオススメ。
ライアン・ゴスリング
オーランド・ブルーム
注意点としては、小奇麗にまとめて過ぎるとレストランのボーイさんのようになってしまうこと。
例えば、ベルベット素材の蝶ネクタイを使ってみたり、ベロアのオペラパンプスを履くなど少しスタイリッシュな要素を取り入れたほうが良いと思う。
③モカブラウン×ダブルブレスト
銀座に新しくオープンした東急プラザ銀座の1Fにも最近店舗が出来たキートン(Kiton)のコレクションより。
このスタイルの特徴は2つ。まずダブルブレスト仕様になっていること。そしてもう一つはダークモカブラウンの色味だろう。
タキシードはブラックやネイビーが主流、しかし敢えてこの色をチョイスするあたり新郎の上品さや、ファションへのこだわりが来客者に伝わると思う。
シーズン的にもまさにこれからピッタリの色だ。
二次会、普段使用にも大活躍
ダークモカブラウンの色味はスーツとして着用しても違和感無く着用できるため(むしろオシャレだ)、シャツの色を変えたり、蝶ネクタイを変えるだけで二次会使用や、結婚式以外でも用途がかなり広がりそうだ。
④一見すると無地、でも実は?
上下の写真とも一見白無地のジャケットに見えるが、実は麻素材を織り込んだ柄が入っている。
シンプルで光沢感のある高級生地も良いが、あえてこういった目の粗い生地をジャケットを選び、パンツ、シャツや蝶ネクタイなどにシルキーで上質な素材をあわせるというのも上級者テク。
(下)こちらも独特の素材感のあるジャケット。パンツはミッドナイトネイビー、ベロアのエンブレムパンプスを選ぶ事ができれば、超上級者。
2016年は生地の質感や織柄で遊んでみてはいかがだろう?
おまけ:タキシードのカジュアルミックス
TOMFORD 2016 より抜粋したこちらの写真。
スニーカー&タートルネックでタキシードを着崩したスタイルが登場だ。こちらは首からかけた上品なストールとタートルというのが肝だと思う。これがTシャツやシャツだとこのようにはキマらないはずだ。
せっかく結婚式でタキシードを購入もしくはオーダーするのであれば、挙式後カジュアルに着こなすスタイリングもマスターしたい。
ドルチェ&ガッバーナのデニムスタイル、ちょっと短丈過ぎるのが気になるが、せっかくタキシードを買ったり、作ったりするのなら、式後はこういうスタイリングも是非楽しんでほしい。
2016年の最新ルックを参考に
タキシードはついつい正統派に寄りがちなもの。オーダータキシード.netでは人とちょっと違ったスタイルを着てみたい、そういった依頼にも全力でお答えしている。
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